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エクリプス
エンジンルームから激しい異音を出しながら、来店されました。
下廻りからは、水漏れも確認しました。

エクリプス エンジンルームより異音!?
エンジンルームから、かなり激しい異音を出しながら(゜o゜)、ご来店です(^_^;)。
なんとなくエンジン内部の異音ではなく、
どこかのベアリングが壊れてる感じの異音でした!
下廻りを覗くと・・・
そこには・・・水漏れが!!!
今一番考えられる不具合場所は・・・
『ウォーターポンプ』です。
4G63エンジンの整備にかかります!!


原動機 4G63 ウォーターポンプ 水漏れ修理

エクリプスと言うこの車は・・三菱マークですが、逆輸入車です。
ハンドルも左です(゜o゜)
車検証の名称は・・・『ダイヤモンドスター』
三菱マークをかっこよく例えてるなぁ〜っと関心しました!
では本題です!
このエンジンのウォーターポンプはタイミングベルトでは回していなくて、
俗に言うファンベルトやパワステベルトなど、
通常はカバーなどで覆われてはいないベルトで回転させているタイプです。
異音の発生場所を確定させる為にベルトを1本づつ外しながらエンジンをかけて、
異音がおさまったら・・・その寸前に外したベルトが異音のビンゴです(゜o゜)
予定通り・・ウォーターポンプにかかるベルトを外したら異音は解消されました!
だからと言って・・このまま納車するわけにはいきません。
ウォーターポンプは文字通りに水を送る役目をしています。
このポンプが止まると・・・
冷却水が循環せずオーバーヒートしてしまうんです!?
水漏れもやはりウォーターポンプのベアリングがガタガタとなり水が漏れていました。
よって交換作業開始ですが・・・そう簡単にはいきません(゜o゜)
実はこの車12万km走っているのですが・・・タイミングベルトを交換していません???
ついでにタイベルも交換です。


4G63 タイミングベルト&バランサーベルト!?

ウォーターポンプを外すにはタイミングベルトを外さなければなりません!
・・・が、よくよく見ると・・奥側に小さいベルトが???
これが三菱エンジン特有のバランサーべルトという物です。
エンジンの振動を軽減させる為にエンジン内部にバランスウェイトが取付けられていて、
それをこの小さいベルトで回しています。
やっかいなのは・・タイベルを外す前の合いマーク合わせです!
基本はクランク2回転でカム1回転ですが・・
この4G63エンジンの全ての合いマークが揃うのは・・・
なんと・・・・
『6回転』に1度の周期です!!!!!
知っておくと・・いい雑学になりますよ!同業者は(゜o゜)
お客様からしてみたら・・・
余計な物!?が付いている分、部品代もかかります。
さぁ〜やっとこさ・・・ここまできましたよ〜!!
あとは・・・ウォーターポンプを外して新品交換です。


4G63 ウォーターポンプ 脱着

やっと根本的な異音の原因の・・・『ウォーターポンプ脱着』です。
こいつを外すまでに・・・かなりの時間がかかり大変でした(-_-;)
画像で少しは分かりますかね??
パワステポンプ及びパワステポンプブラケットが邪魔していたので、
その辺りも外して作業しています。
色々な車に4G63エンジンは使用されているのですが・・・
車によってボディー形状は、当たり前ですが違いますよね!!
イコール=エンジンとボディーのクリアランス(私の手が入る隙間!?)が違います。
この車は・・・狭かったです。私の真っ白な手が、傷だらけになりました(>_<)
単純にエンジンを降ろしての作業でしたら、そんなには苦戦しませんがね!?
ただ、エンジン脱着の方が大変なのは・・・言うまでもありませんね。
狭いスペースでのウォーターポンプの取り付け。
紙のガスケットはしっかり付いているんだろうか?
最後に冷却水をいれたら・・・べチャ漏れ!?なんて事になると・・・
しばらく放心状態&気分はダウン↓↓
こんなことにならないように・・取付け後チョットでも違和感があると再度組みなおしです。
外してみて、何ともなく正常に付いていることなんて、よくある事ですがね。
それだけ最後の最後に冷却水を入れてエンジンをかけないと分からないんです。
この緊張感を味わいたい方は・・・整備士になって下さい(^_^;)
あとは・・タイベルを組んで・・運命のエンジンスタートです!!!


4G63 タイベル&ウォーターポンプ交換 最終章

これで4G63エンジンの話題は終わりです!
タイミングベルトにバランサーベルト交換。
もちろん・・テンショナープーリーも交換。
タイミングベルトの方はオートテンショナー使用なので、それも交換しました。
最近・・・マニアックな話題ばかりで、同業者&DIY向けですね(^_^.)
まぁ〜参考になるようでしたら、参考にしてください!?
最後のマニアックな話題は・・・タイベルの張り調整です。
オートテンショナーが使用されてるから簡単と思いきや???
ちょっと???ってな感じの構造でした!?実はテンショナープーリーにも調整機能が付いています。
よって・・・オートテンショナーだけでは、テンショナープーリーの取り付け方を適当に付けてしまうと・・・
タイベルが張らなくなります(゜o゜)
その辺りの画像を載せようとも思ったのですが・・・両手がふさがっての作業でしたので画像がありません(+o+)
さすがの私でも手以外ではシャッター押せませんから!!!
あとは冷却水を入れてエンジン始動です。
まずは冷却水のエアー抜きをきちんとしてから、最後に試乗です。
無事に終わりました(^^)

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