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ハリアー
念願の黒のハリアーを購入されたオーナーさん。
しかし、黒だからこそ、目立つキズ。キズを目立たなくさせる事が、一番のリクエストでした。

ハリアーの黒の磨き
入庫のきっかけは、昨年末にご相談に見えたが、
ご予算的に厳しいとの事で、検討中だった。
ところが、年末に渋滞で信号待ちをしていたら
軽いオカマを掘られたらしく、この際だから意を決して入庫となった経緯。
お目当てのハリアーを買ったが
黒色で、傷が目立ち、乗る度に目につく・・・この傷が目立たなくしたい
との願望で今回も傷を目立たなくさせるのがテーマ。
いま、ご覧頂いているボンネットは
それほど大きな傷がないのだが、やはり、飛石が目立つ傾向だね。
1か所どうしても落としきれない鳥の糞痕がある。
これをどう目立たなくさせるか?
直径約1センチほどあるが、これをできる限り研磨工程で
そうだね5ミリ以内に縮小したい、そんな感じですかね。


黒の磨きはシビアー

今は、このハリアーも外へ出して
コーティング加工前の 細部の最終の磨きに入っています。
黒いカラーは、よくも悪くも
ハッキリと見えてくるので、非常に完成しにくいもの。
早い話が、傷が目立ちやすい。
傷を消した痕も今度は油ぎったようなぎらつき。
中々手ごわいのが黒色などの濃色車。
展示されている車が光り輝いて見えるから
欲しくなる色で ありますが!
洗車などのケアーが、ひと一倍大変なのも、経験した方は分るよね?
磨き屋にとっても非常に厄介なカラーで、
施工店によっては、断る施工店もある位。
想像だが断る理由は、
施工時間と施工料金が合わないか?
そこまでの技術を要していないか?
の、どちらかであろう?
ですからある程度の覚悟を要するね。
料金が張るのも覚悟した方がいいよ! 料金が無理のようなら割り切るしかない。


塗装修復歴を発見

3枚目の画像が、その証拠の画像。
えてしてある修理方法で、
塗装を徐々にぼかしていく手法で、ボカシ塗装と呼ばれている。
段階を経てシンナーで希釈して、
徐々に塗り重ねた箇所を分かりづらくさせる方法だ。
このように雲が掛かったよう見えるのが、それ!
こうなると再度、塗装をし直さないと修復できない。
中古で購入された車にありがちな傾向。
これを防ぐためには、ユーザー側の見る目が要求される。
しかし、これは、正直、困難でしょうね?
我々のようなプロを介して
中古を発注しない限り
修復歴あり無し、というのは、やはり現地に行って確認しなければ、絶対に分らない。
そういう事の典型的なケースでした。


右リアドアーの大きな擦り傷

今まで、このハリアーのコーティング加工を外でしていた所、
さすがに、夕方になると、見づらくなってきましたんで
また室内入れて最終仕上げに入っているところ。
今ご覧頂いているのは、このハリアーの特徴
この傷が一番に気になっていたご様子、目立ちますもんね。
深い傷では なさそうなので
何とか研磨レベルで消せるのでは、ないかと判断。
思った以上に頑固でしたが無事完了。


ルーフパネルの磨き

どうしても、ルーフは、おおむねダメージが多い。
環境汚染のダメージが無数にある。
何かを引きずったような線傷や、樹液らしき小さな溶解した痕、
そしてウオータースポットが、ドカンとあります。
こういう大きな車の場合は、
ポリッシャーを変えて、作業性を重視して磨いて行きます。
この赤いポリッシャーは、結構ズッシリと重いんです。
アメリカ製のミルウオーキーという名機です。
この重さが、研磨力に優れている特徴とも言えます。
特に鼻の長い形状には、滅法、威力を発揮する有効なマシーンです。
固定するために若干腕の力は要りますが、
慣れてくるとさして気にもなりません。


鳥の糞を発見

大きな鳥の糞を発見!
直径約2センチぐらいでしょうか?
付いてから経過日数が、あまり経ってなければいいんだが?
当社の場合は、まずはペーパーを使用して研磨から入ります。
鳥の糞は凹凸状になっているので、凹凸を研磨して平滑にします。
2枚目見てもらうと分りますが、
今度は、研磨した時のペーパーの目が残ります。
そこからポリッシャーを使って、徐々に磨いて行きます。


鳥の糞除去の解決

ご覧のように今回はうまくいきました。
うまくいかないケースが大半ですので
放置したままにしない事がポイントです。
いつまでも拭き取らないで放置したままだと
間違いなく塗装を溶かす大敵な汚染です。
よく付く環境で保管している場合
上から毛布でも掛けるぐらいの気配りは要りますね。
なんにしても、気遣ってください。


コーティング加工

今行っているのは、コーティング剤を塗布して
一定の乾燥を待って、後に空拭きしていく。
使用しているポリッシャーは
ダブルアクションポリッシャーというマシーンで
研磨力は、そんなにないが塗布には最適。


Whelm加工の作業シーン

ボンネットの映り込みが分りますか?
黒色の車は、善し悪しがハッキリしますね
どうでしょうか?


ドアミラー周辺のコーティング加工

このハリアーのドア−ミラーも傷が多くあったパーツ。
研磨して、殆ど分らないレベルまでにして、
そして今、コーティング加工をしているシーン。


ナンバープレート洗浄

当社では、強力な洗剤と馬の毛ブラシを用いて
ナンバーの周辺を中心に掻きだしていく。
最後はスポンジで拭きあげればOK!
頑固な場合は、トラップ粘土を使う場合もある。


細部のコーティング加工

ハリアーのボンネットとワイパーの間の部分、
カウルと呼ばれている樹脂製の部分、
こういう個所にも塗ると黒く締まって見える。
ワイパーアーム等にも塗布していく。
このWhelmコーティング剤は、アルミホイールやメッキグリルなどにも有効だ。


今回のリクエストの特徴

年末に念願で中古のハリアーをGETされた。
年末に一度、コーティングでご相談に見えたが
大枚を叩いたばかりで、予算もあまりなく、悩まれていた。
そうこうしている内に
都内で、信号待ちをしている間にオカマ事故に遭い
板金修理を依頼された事と、同時に加工を希望されたケース。
このハリアーは、10年式だから
13年経過したことになる車だ。
当然と言えば、当然だが傷が確かに目立つ、細かい傷が何処と言わずあった。
その分、変化するから、やる側としては、面白いものでもある。
年数が経っている車を蘇させる事は、ある意味、面白い。
磨ききった後に大幅に変化するからだ。
目立った傷が少なく感じれば、光沢は ひときわ放つ。
そして最後に光沢が飛躍できる素材を塗布すれば、更に効果がある。
以上を持ってハリアー編は終了!

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