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パサート
リヤクォーターの修理工程です。
修理依頼が多い、タイヤのアーチ部分です。

パサート 右リヤクォータの修理工程!
パサートのリヤクォータ修理の作業工程をご紹介します。
下の画像を見て下さい。
この場所は、当社でも1,2番を争うぐらい、多くの修理依頼を
頂いているところでもあります。
この場所は、ドアミラーの角度や、シートに座る位置によっても
死角になる場所ですので、中途半端な高さのポールなんかがあると
結構、やってしまうんですよね〜。
こちらのお車の損傷程度は、どちらかと言うと、軽傷な方です。

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板金の工程

まずは、凹んでいる部分の塗膜を削り落し、
スタッド溶接機を使って板金作業です。
この部分には、アーチ状のプレスラインが存在していますが
凹んでしまっていて、ラインが分からなくなっています。
アーチのプレスラインを気にしながら、少しずつ凹んでいるところを
引っ張り出していきます。
ですが、ただ凹んでいる所を引っ張るだけでは、
なかなか鉄板は出てきません!
この場所に限らず、どの凹みにもそうですが、
凹んでいる所の周りは、必ずと言っていいほど、元の位置より高くなって(盛りあがって)います。
その、凹んで元の位置より低くなった部分を引っ張りながら
画像のように、高い部分を叩いていく事により、このぐらいの凹みであれば
無理なく、凹んだ鉄板が出てくるという訳です。ハイ。
分かりづらい説明となってしまいましたが、
何となく分かったような気がして頂ければ幸いですm(__)m
続いて、パテを付けて成形作業に入ります。
見て下さい。画像ではパテを付ける作業が早すぎて、カメラでは
捉えきれませんでした!(なんてっ)

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パテ成形

パテを付けるところまで行きましたが、
その付けたパテを強制乾燥させます。
そして、パテ研ぎ作業に入るのですが、パテ研ぎと言っても2通りあります。
水を使って耐水ペーパーで研ぐ水研ぎと、
サンドペーパーだけで研ぐ空研ぎです。
まずは、最初に付けた目の粗い硬いパテを、粗めのサンドペーパーで空研ぎで成形していきます。
アーチのプレスラインを気にしながら、シャカシャカ研いでいき
途中、途中で低いところや高いところがないか手で摩り確認します。
(この時の手で摩って、高い低いの判断は普通の方では分からないと思います)
ほぼこのパテで、ライン出しや形を作ってしまい、
最後に 微調整と巣穴を無くす為に、
キメの細かいパテを薄く付けて 今度は水研ぎ作業です。
水を使う事により、周りの景色が映りこみ、歪みやラインがおかしくないか
チェックする事ができます。

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サフェーサーの塗布

ラインがしっかりできているか、歪みが無いかなどチェックをして
問題なければ、周りを養生してサフェーサーです。
サフェーサーと言っても、大きく分けて2種類あり、
1液型のサフェーサーと、2液型のサフェーサーです。
1液型はいわゆるラッカーサフェと言うもので、硬化剤が入らないタイプ。
乾燥が早く、研磨性が良いので作業が楽なのですが、
性能が2液型より全ての面で劣る。
2液型は硬化剤が入るウレタンサフェで、乾燥は少し遅く、
ガッチリ固まるので研磨も少し大変ですが、
ラッカーサフェよりも性能が良いです。
もちろん当社で使用しているのは、2液型のタイプ。
サフェーサーの塗装完了後、今度は調色の工程へ!
画像では、人工太陽照明灯(太陽光)を使ってボディーとの違いを見ているところ。
今回、こちらのお車の調色は、データで作った色が、
かなり良い感じでしたので、それほど苦労せず作る事ができました。
そして、塗装の準備に入ります。
まずは、乾燥させたサフェーサーの研磨からです。
先程も申しましたが、2液型のサフェーサーを使っていますので
研ぎ込むのがちょっと大変^_^;
サフェの表面が、ツルツル、スベスベになるまで、細かいペーパーで研いでいきます。
この時にも、研いだ面に水を垂らし、映りこみを見て
おかしな所が無いか、要チェック!です。

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塗装の準備

塗装する面の足付け作業を行います。
番手で言うと、2000番くらいの細かいキズを、
リヤクォータ全体に隅々まで付けていきます。
画像を見て頂ければ分かる通り、塗装する面のリヤクォータは
満遍なく細かいキズが付いている為、ツヤが引てる状態に。
この作業を怠ると、塗装の剥がれに繋がりますので、
非常に大事な作業と言えます。
そして、この作業は水を多く使った作業となりますので
よ〜くエアーブローをして水気を無くします。
続いてマスキング(養生)の作業。
塗装する面以外を、ビニールや紙を使ってマスキング。
ちなみに、この時使用する紙やビニール、そしてテープは、
塗装を透さない特殊なモノです。
はみ出ているところや、マスキングし忘れているところがないか、よ〜くチェック!
塗装面を脱脂しながら、修理をした個所がおかしくないか
再度、チェックをし、問題なければ塗装へGO!

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塗装完了

最初の画像は塗装完了画像です!
アーチのプレスラインもバッチリ!
これは個人的な感想ですが、こちらの様な濃いめのブルーは
塗っていて、とっても気持ちが良いです!
色んな色を塗っていますが、塗りあがった状態はもちろんの事、
塗っている途中でも「うぉ〜ツヤツヤだぁ〜」と一番感じるのが
こんな感じの濃いめのブルー。
乾燥後、磨き作業を行い仕上げます。
その際出た、コンパウンドのカスを綺麗に吹き取り、完成です!
今回の修理では、できるだけ低予算での修理を希望されてましたので
リヤバンパーやテールレンズを外さない、最低限での付属品脱着のみの
修理となりました。
もちろん、多少、費用がかかりますが、外せるパーツは外して
隅々までキッチリ塗装をする修理方法もございますので
修理方法などは遠慮なくご相談下さい。
それではこれにて、今回の修理工程はおしまいです!

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