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ポルシェカレラ4S
交換部品の在庫が国内になく、修理まで1カ月もお待ちいただきました。

ポルシェ カレラ4S 右リヤクォータの修理工程
只今作業を行っているポルシェの修理工程になります。
入庫中のお車の修理工程をお伝えするのは、久しぶりなのですが
リアルタイムとはいきませんが、頑張ってお伝え致します。
まずは、損傷個所からどうぞ!

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ステップ部分の修理スタート

まずは、ステップ部分に付いているカバーを外します。(画像参照)
こちらのカバーは、ザラ目の模様の入った樹脂パーツになります。
この様な部品は、基本的には修理ができませんので、新品交換での修理となります。
いざ、こちらのパーツの在庫を調べてみると国内に在庫無しとの事・・・
ガ――ン<(`^´)> ど―しよ―! 修理ができな〜い!
っという事はなく、実を言いますと、部品が入荷するまで
もうすでに1カ月近く、お客様には入庫を待ってもらっていたのでした!
(外車の部品は、たまにこのような事があります)
それでは、修理の着工です。
この部分は鉄板が厚くて硬いため、鉄板を引き出す作業が難航する事も予想されます。
そして、位置的にも低い位置になりますので、腰が痛くなる事も予想されます。
・・・・などなど色々と考える前にサンダーで塗膜を剥がし、作業を進めていきましょう!

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ステップ部分の成形

修理をする場所は、裏側から叩いたりすることはできませんので、
スタッド溶接機を使って、鉄板を表から引っ張り出していきます。
どこをどの位、引っ張り出すかは、やはり現物合わせが一番ですので、
入荷するのに1ヶ月近くかかった、ステップカバーを
仮に取り付けて合わせながら、正確に引っ張り出していきます。
ある程度、鉄板で元の形を作ったら、細かいところはパテで成形です。

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ステップ部分の成形のつづき

ある程度パテの成形が進んだら、ステップカバーを
仮に付けてみて、カバーとのラインが合っているか確認してみます。
(ラインが直線ではないので、この湾曲したラインにピッタリ合わせるのには、少し苦労しました^_^;)
最初の硬いパテで形も整い、仮合わせもバッチリいったら
キメの細かいパテで巣穴などを処理して、サフェーサの塗装です。

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調色作業

サフェーサーまで作業が進んだところで、色を作る作業に入りましょう!
こちらのお色は、ベースの白にクリヤーコートする2コートソリッドになります。
まずは、カラーデータで色を配合し、出来た色を塗り板に試し吹きをします。
そして、塗り板を画像のようにボディーにあて、違いを見てみます。
白などの明るい色は、太陽の光がギンギンにあたる所だけでなく
日陰の少し暗ところでも、違いを見る事が大切です。
それは何故か!簡単に言うと、光が反射して見づらいからです。
(どちらかと言うと、日陰で違いを見るのが中心となります)
微調整を繰り返し、太陽の光、日陰、人工太陽光と色んな光源で見て
違和感がなければ調色の完了。
実際、こちらの色は、データーでそれほど違いが無かった為、調色で苦労は致しませんでした。
色が出来たら、塗装の準備へ!
ここからの流れは、今までのブログで頻繁にご説明していますので
今回は省略させて頂きますm(__)m
養生まで終えたら、脱脂をして塗装です。

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塗装工程

まずは、2コートソリッドになりますので、
ベースの白をサフェーサーが見えなくなるまで塗装します。
サフェーサーの部分が、どの辺に有ったか完全に分からない状態まで
ベースの白を塗装したら、次にクォーターパネル全体にクリヤーを塗装して完了です。
(簡単に説明をすると、こんな感じです)
そして、塗装した部分をよ〜く乾燥させ、仕上げの磨き作業です。

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ポルシェ カレラ4S 完成

何度も仮合わせをした新品のステップカバーを、
最後は仮ではなく、しっかりと取り付けいき作業完了です!
仮合わせを何度も行いましたので、隙間、ライン共にバッチリOK!
お客さまも納車の際には、左右の形を何度も見比べておりましたが、納得頂いたようです。
それでは、これにてポルシェの作業工程は完結です!

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