オデッセイ
リヤバンパーをポールにぶつけてしまったそうで、
修理の為にご入庫となりました。
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オデッセイ 右リヤ部分の修理工程
まずは、お車の損傷個所から見て頂きましょう。
バックの際にポールに気付かず、ぶつかってしまったとの事。
ご覧の通りテールレンズ、リヤバンパーは交換となります。
まずは、割れてしまっているテールレンズを外してみましょう。
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テールレンズの脱着
テールレンズを外してみると何と!
(外してみるまでもありませんでしたが・・・)
テールレンズ裏側、鉄板部分のつなぎ目に施されている
シーリングがぱっくりと裂けてしまって、室内が見えてしまっています。
この状態で放置していますと、室内に水が入ってしまい
トランク内がカビだらけになってしまいます。(臭いも発生します)
それでは、リヤバンパーも外して作業に入りましょう。
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凹み箇所の修理
裏側から叩けるスペースがあるかどうか、トランクの内張りを外します。
外してみると、スペースは問題なし!
一番やっかいなテールレンズの付く、上部分の押されて凹んでいる所にも
握りこぶしぐらいのスペースがありました。
ここで、秘密兵器『ポートパワー!』登場!
この『ポートパワー』は油圧の力で簡単に、
何トンもの力を加え押し出したり、支えたりする事ができる優れもの。
なんと!レスキュー隊、消防隊の方々が使っているものでございます。
ちなみに手動式です。
このポートパワーで、押されて凹んだ部分に圧力を加えながら、
表からも引っ張り出していきます。
今回、修理をしているこの部分は、鉄板と鉄板が合わさっている部分になりますので
テールレンズが正常に付く位置まで、鉄板を出すのに2〜3時間ほどかかりました・・・結構、大変でした^_^;
あとは、新品テールレンズを合わせながら、ハンマリングで鉄板の形を整えていき、パテで整形。
そして、リヤバンパーがつぶれていた裏側も、凹んでましたので、そちらも同じように直していきます。
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テールレンズ合わせ
パテを研いでいく工程になります。
今回のパテ研ぎで重要なのは、テールレンズとの隙間や高さを
合わせながらパテを研いでいく事です。
まずは、荒削りして新品のテールレンズを合わせてみます。
そして、どのくらい削れば良いかを把握したら、テールレンズを外して
その部分を削り、また合わせて・・・っといった事を、繰り返して形を作ります。
最後の方の微調整では、ちょっと削っては合わせて、ちょっと削っては合わせてを
頻繁に繰り返して仕上げますので、結構、手間がかかります。
(当然、新品のテールレンズにキズを付けてはいけませんので神経も使います^_^;)
テールレンズとの隙間、高さバッチリ!となったら、サフェーサー塗装。
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塗装の工程
パテ処理をしたところ以外にも、擦り傷がありましたので
傷を削り落し、下の画像のようにサフェーサーが入りました。
そして、ボディーの塗装へ。
@色を作ります。
Aサフェーサーを細かいペーパーで研ぎこみ、塗装する面全体に足付けをします。
B続いて塗装ブースに車を入れて塗装する面以外を養生します。
C本番の塗装。
塗装までの工程をざっと、簡単にご紹介しました。
(細かい作業内容まで入れると、と〜っても長くなるので省略しますm(__)m)
塗装前に忘れていけないのは、ぶつかった衝撃で鉄板のつなぎ目部分のシーリングが
ぱっくりと裂けてしまったところに、シーリングを施し
車内に水が絶対に入らないようにしなければなりません!
シーリングを忘れてしまったり、シーリングがキッチリ埋まってなく
隙間があったりすると、鉄板のつなぎ目部分がサビてきたり、
最悪なのは室内に水が溜まり、カビが発生したりする事です。(カビ臭くもなります)
そんな事もあったりするので、シーリングを施し、隙間がないかよ〜く確認後、本番の塗装へ。
下の画像のように、無事、塗装が完了しました!
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完成画像
塗装を乾燥させ、磨いていき、組み付け作業を行います。
新品部品の交換になるテールレンズ、リヤバンパーを取り付けていき、
その他の外したパーツも取り付けて完成です!
ちなみに、こちらの新品リヤバンパーは、塗装済みバンパーでしたので
塗装をすることなく取り付けていきました。
(年式によっては塗装がされてないバンパーもありますので
その場合は塗装が必要となり、新品バンパーでも取替工賃+塗装工賃が発生致しますm(__)m)
そして最後に、室内に水漏れがないかをチェックをし
問題が無いのを確認後、無事納車となりました!
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